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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 レポート

  
 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO  2012.8.11 石狩埠頭特設ステージ



  「いつか」、もう一度北海道に行ってみたい。
  「いつか」、きっと EZO ROCK に行ってみたい。
  でも、その「いつか」って いつ来るんだろう。

  ずっとそう思ってたのですが、
  ついにその、「いつか」 がやってきました。

  エレファントカシマシが RSRで大トリを務める。
  夜明けの中で エレファントカシマシの歌が聞ける。

  これが、「いつか」 でなくて、
  どれが、「いつか」 なんだ。

  と、すぐに行く決意をしたわけですが、
  オールナイトのフェスなんてどうしていいやらわからない。
  半分死ににいくくらいの覚悟をしていたんですけど、
  さいわい、毎年RSRに行ってる友人もいるし、
  関西からも行くって友だちが3人いたので
  もうこれは大丈夫。

  あとひとつの難関は、
  わたしは石くんと同じで飛行機が怖いのです。
  でも、列車に乗るのはだいすき。
  となると、鉄道の旅しかないな。
  そこで、調べてみると
  大阪から札幌までは、列車で12時間。
  行けれへんわけではないけど
  着いたら疲れまくってて
  ライブどころじゃないかもしれない。
  それは困る。
  なので、途中で憧れの町函館に
  1泊して行くことにしました。

  函館の夜景や、
  イカ、イクラ、
  ロマンチックな街並み、坂道を堪能した後、
  無事に札幌で友人と合流。

  友人がレンタカーを借りてくれてたので
  夕食のジンギスカンを食べた後、会場へ。

  さすが北海道の広さに驚き、
  (「遁生人語」8/12参照)
  そうこうしているうちに大トリの時間が近づいてきました。

  SUN STAGEに行ってみると
  思ったより人は少なかったので
  結構前の方に行けました。

  空は、まだ真っ暗。
  半月と三日月の間くらいの月が
  きれいに輝いていて
  その横に ちょこんと金星が光っていて、
  なんだかとってもかわいい夜空です。

  でも、そのうちに、
  目をこらすと 薄い雲が線になって見えるようになり
  だんだんと夜明けが近づいてきているのを感じました。




  大きな歓声の中、宮本さんが、
  ひとりでステージに登場しました。
  椅子に座って、ギターを抱えて、
  1曲目は、「今宵の月のように」 の弾き語りです。

  きっと宮本さんにも、
  あの月が見えていることでしょう。

  眠たいのか、緊張なのか、
  ちょっと抑え気味な歌声が石狩の夜空に響いていきました。
  それは、
  これから始まる大トリのステージを
  静かに迎えるプロローグのように感じられました。





  歌が終わると、
  メンバーや蔦谷さん、藤井さんが登場してきて、
  2曲目は、「脱コミュニケーション」 です。
  歌が始まった瞬間、
  あ、わたし、この歌聞きたかった、と思いました。
  宮本さんのシャウトが 心地よく聞こえました。





  「悲しみの果て」では、もうお客さんたち大喜び。
  一緒に歌ってる人も たくさんいました。
  一緒に歌われるのはちょっといやだけど、
  この雰囲気の、この曲なら、
  もう仕方ないかな。





  次は、「風に吹かれて」。
  RSRと言えば、この歌、って感じですもんね。
  これまた、大盛り上がりで
  ステージも、お客さんもとっても楽しそうでした。





  それから歌われたのは、「我が祈り」でした。
  この前も友人と話していたのですけど、
  この歌、ツアーの時は、
  チカチカライトが激しくて
  わたしは、ほとんど下を向いていました。
  歌も聞いてはいたけれど
  瞼の裏でチカチカする光が気になって
  やはりどこか集中力は欠いていたと思います。
  
  でも、この日のチカチカは、
  それほど激しい光ではなかったので
  わたしは初めて、
  歌に集中してこの曲を聞くことが出来ました。
  宮本さんが、マイクに喰らいつかんばかりにして
  さけんでいる様子をみていると、
  きっと、この人ってしあわせいっぱいの人なんだろう、
  でも、それとおなじ重さの悲しみもいっぱいなんだろうと、
  思えました。





  もう一曲弾き語りの曲は、「七色の虹の橋」 でした。
  
  「オリンピック見てしまったから
   一生懸命やるのはいいな、とか。
   弾き語りの曲をつくりました。
   とはいえ、ちゃんと一生懸命作りました。」

  というような話し。
  
  「とはいえ」 が、どこにかかるのか、
  未だにわたしにはわかりません。

  「だれの人生も素晴らしいはずだって歌です。」


  素晴らしい歌声でした。
  『空のした― ああああ』 というところの
  『ああああ』 の部分、
  音程がさがっていくのと同時に
  うまく喉の開きを調節して
  音色のちがう声で歌っていました。

  こういうのを聞くと
  ほんとに天性のボーカルセンス、テクニックに
  愕然とします。

  声の伸びとか、美しさだけではなく
  どういう音色の声を出せば、
  このフレーズが一番生きるか、ということを
  瞬時に判断してやってのけるんですよね。

  これは落語でも同じだなと思います。
  セリフを流暢にしゃべったり、
  マや息をうまく使ったりすること以外に
  声の調子や音色が とても重要だと思います。

  しかし、それって、
  センスが大きく作用するので
  なかなか難しいわけですよね。

  宮本さんの歌は、
  もう14年も聞いてるのに
  ここでその歌い方で来るか、と
  今だに驚かされることがよくあります。

  わたしの感覚では、
  以前より最近の方が
  驚かされることが多いような気がします。





  さて、この歌が終わって、
  気が付くと 空はずいぶん明るくなっていました。
  振り向いてみると
  日の出は見えませんでしたが、
  薄い雲が かすかにバラ色にそまっていて
  かわいらしい朝やけが見えました。

  そして、宮本さんは、
  なんだか落ち着きなく ステージでそわそわ・・・。

  なんや、なんや、と思っていると
  マイクの前へやってきて
  
  「あ、あ・・・・。 レディース!」

  
  え? なに? あれ、やるの?
  
  まさかそれが、
  曲の一つだとは知らないお客さんたちが
  「いぇ―い!!」 って盛り上がって、
  宮本さんが、どういうわけだか、
  ちょっと息をついて

  「美女の。」

  それからもう一回、

  「レディース!」 
  「アンド ジェントルマン! 見えますか― !!」

  もううれしさのあまり、
  お客さんの歓声なんか、
  なんにも聞こえないわたし。
  10年振りに聞くその歌にどきどきしていました。

  
  「レディース! アンド ジェントルマン!
   グッド モ――ニ――――ングッ!!!!」


  さっき振り返ってみた朝やけが
  わたしの頭の中に浮かんできました。
  宮本さんの目にも あの朝やけが見えているはずです。

  わたしは、心からかわいい人だと思いました。
  このRSRというフェスの大トリの、
  目玉とも言える夜明けの時間のこの瞬間に
  宮本さんが選んだ歌がこの歌だったことが
  わたしには、とてつもなく純なものであるように感じました。
  わたしには、思いつかない。
  こんなことは考えつかない。
  この人の、この魂でこそ、
  選ぶことの出来た歌なんだ、と思いました。






  たぶん、あれが、
  エレファントカシマシのレパートリの1曲だと
  わかっていた人は、
  あの中にどれだけいたでしょう。
  きっと、宮本さんの、
  朝のご挨拶だと思われたことでしょう。

  「いやね、これって、
   僕たちのレパートリのひとつなんですよ~。」
  なんてことを言うまでもなく、
  多くの人にあいさつと思われたまま、
  次には、「Sky is blue」 が歌われました。

  イントロのスライドギターが (藤井さんだったらしい)、
  夜明けにぴったりの音色でした。

  感激。

  それしか言えません。
  この歌だけが歌われたのだったら
  こんなにも うれしい、せつない気持ちには
  ならなかったと思います。

  この夜明けの2曲、
  わたしにとっては、
  一生の宝物の中に間違いなく入ることになるでしょう。






  さっきまでステージは、
  まだよりだと思っていたのに
  エレファントカシマシが夜明けを連れてきました。
  次の曲、「ゴクロウサン」 は、
  朝の光が射すステージで歌われました。

  宮本さんも大暴れ。
  間奏では、石くんの髪をうかんで
  前へ引っ張り出したもんだから
  石くんは、よろけて、
  足を逆ハの字に広げて転んでしまいました。
  あんなに派手に転んだのを見たのは初めてでした。

  石くんが起き上がる間、
  宮本さんは、石くんの立ち位置あたりで
  
  『ちぇっ! ちぇっ! ちぇっ! ちぇっ!』

  みたいな奇声を発しつつ、
  上半身を激しく動かしてて
  「ニワトリかい。」 と思いながら、
  めちゃくちゃ笑いました。

  ものすごくおもしろかったです。

  そして、一番最後のところ、

  「それを知ってか手もつけられず、
   それを知ってか手もつけられず」

  と、二回繰り返してから

  「へい、ゴクロウサン!」

  と終わりました。






  狂いまくった歌が終わると
  宮本さんは、まっさきに
  
  「大丈夫か、石くん。」

  と言いました。
  この言葉は、メンバー紹介の時にも
  もう一回行ったのですけど、
  どっちもとてもやさしい言い方と声でした。
  やさしい、というよりは、
  「悪かったな、ごめんよ。」的な感じで、
  あんなこと言われて許さへん人っておるん? 
  て、思うくらいでした。

  




  「ひとつ、わかったことがあります。
   昔からわかってたんですけど。
   機嫌よくやってれば 悪でもいいんじゃないか、と。
   堂々としてれば、
   なんでもいいんじゃないですかね。」

  こんなMCがあって、
  「世界伝統のマスター馬鹿」 でした。

  宮本さんは、これから
  たとえ悪であっても
  機嫌よく音楽を続けて行ってくれるのでしょうか。
  そうだったとしたら
  わたしも、悪でもいいから
  とってもうれしいです。

  そうやな、わたしの今の気持ちは、
  悪やな。
  エレファントカシマシにとったら
  悪やな。
  
  でもいいねん。
  正直な気持ちやから。
  機嫌よくついていくわ。


  「マスター馬鹿」 は、ほんとにかっこよかったです。
  どんどんかっこよくなるし、  
  さっき書いた、宮本さんのボーカルセンスが
  聞くごとに磨きがかかってきてて
  驚愕してしまいます。

  ま、あの、なんですけどね、
  この歌、わたしも歌ってみたい。
  これが歌えたら
  わたしの人生マスターピースさ。







  そして、「ガストロンジャー」。
  今日も、成ちゃん受難の日。
  「うるせえ!」 と怒鳴られたり、
  弾けよ! と手招きで煽られたり、
  ベース横取りされたり、
  (でも、返す時に 
   「ありがとね」な雰囲気が漂うのがおかしい)

  歌詞が、なんどとなくおなじところをループしてたっけな。
  「おとしどころ!」 も叫んでた。

  そして、久々にかっこよくラストも決まりました。





  最後は、「ファイティングマン」。
  う~ん、なんだかよく覚えてない。
  あたまがぼんやりしてる。
  記憶力とか、
  そういうの含めた体力が
  全部宮本さんの方に行ってしまってて
  条件反射的に手を上げてたことしか覚えてません。






  アンコールは、
  黒シャツで登場の宮本さんでした。

  そして、歌ったのは、「俺たちの明日」。
  そうやね、今日はもう明日になったんやね。

  空は、しっかりと白く明けていました。
  ふと我に返って
  今が夜明けだったことを 再度確認しました。

  そして、
  宮本さんが1曲歌うたびに
  空が明るくなってきたことを、と思い出しました。

  まるで、宮本さんが、
  歌の力で夜を一枚ずつはがしていったかのように。

  この夜明けは、宮本さんが連れてきたんや、
  今日の「明日」は、宮本さんが連れてきたんや、
  エレファントカシマシがくれた「明日」なんや。

  そう思うと、胸がいっぱいになって
  涙があふれてきました。

  暗い暗い夜の闇の中で
  すがるものもない時に
  ただ聞いていたエレファントカシマシ。

  そのエレファントカシマシが、
  夜明けと明日を 持ってきてくれた。

  わたしは、エレファントカシマシが
  連れてくる明日が見たくて
  あの時に即座に決心したのだろう。

  


  今日のライブ、
  オープニングの曲は、
  夜空に輝く月の歌、
  夜明けの曲は、10年振りに聞く、
  「Ladeis and Gentelmen」、
  すっかり夜があけた新しい光の中では
  「俺たちの明日」。

  宮本さんは、
  ほんとうに真面目に
  このRSRのステージで大トリを勤めることを受け止めて
  真摯に一生懸命に
  セットリストを考えて
  ステージを作り上げたのだと思います。

  それは、やはり、
  このRSRというフェスが
  だいすきだからでしょう。
  
  わたしは、
  なんだか、その宮本さんの
  一生懸命さが
  大変失礼ではありますが、
  健気でいじらしい、と思いました。


  


  宮本さんは、「ガストロンジャー」のなかで
  今日も、
  『化けの皮をはがしたら風邪ひいちゃうんだよ』 
  と、言っていました。

  でも、今日の宮本さんは、
  わたしには、あのかわいらしい朝やけと同じです。

  夜を一枚ずつはがしていった宮本さんは、
  朝やけになったんだと思います。


   
 







    
  
  
  
 
          
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