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しまかぜとトワイライトエクスプレス車両で行く伊勢神宮と出雲大社 その③

  夜が明けました。
  わたしたちの個室の扉に朝日が射しています。
  
  扉





  朝食は、レストランカー「ダイナープレアデス」で。
  豪華。うれしい。
  食堂車1

  食堂車2






  お食事は、とてもおいしかったです。
  これは前菜とオレンジ酢のモーニングジュース。
  オレンジ酢には、果物がたくさん入っていました。  
  モーニング1





  生姜、ローズマリー、丁子などの入ったお粥と
  丹波卵の半熟。
  お粥、すごくおいしかったです。
  モーニング2





  プレート。
  お豆が暖かくて おいしかったです。
  モーニング3






  食事の間、この駅に停車していました。
  「根雨」って、おもしろい駅名だなと思って撮りました。  
  根雨





  これが、根雨駅の駅舎です。
 駅舎






  食事を終えて、部屋に帰ると、
  江尾駅に停まりました。
  これも、おもしろい駅名なので撮りました。

  ちなみに停車はしますが、
  扉は開かないので外へ出ることはできません。
  江尾駅






  江尾駅舎。
  山小屋風ですね。   
  駅舎





  江尾駅付近の車窓。
  素敵な建物の多いところですね。  
  車窓





  
  大山です。
  お天気は、いまひとつですが、
  かえって雲から射す朝日が神秘的。 
  大山






  宍道湖近くの宍道駅。
  写っているホームは、もう線路が取り外された廃線でした。

  さ、出雲市駅までももう少し。
  宍道






  トワイライトエクスプレス、出雲市駅到着です。
  この気動車が、昨夜、京都で接続された車両です。

  16時間のトワイライトエクスプレスの旅は、
  ここで終了。
  あこがれのトワイライトエクスプレス車両に乗れて
  ほんとにうれしかったです。
  最高の列車の旅でした。
  今度は、この列車に乗って、北海道まで行きたいです。

  トワイライトエクスプレス、
  ほんとにありがとう。
  ほんとにほんとにありがとう。
  出雲到着






  出雲市駅。
  立派な駅舎。
  駅





 出雲のゆるキャラ、雲太くんと出雲ちゃん。
  ゆるきゃら1






  もひとつゆるキャラちゃん。
  名前がわかりませんでした。

  地元の方々が、たくさんでお出迎えしてくれました。

  ゆるきゃら2






  駅前で、お神楽の披露。
  出雲のお神楽は、とても有名だそうですが、
  地元の方でもなかなか見る機会がないそうです。
  これは、そのお神楽の中でも 一番のクライマックス、
  スサノオノミコトが ヤマタノオロチを退治したところです。
  お神楽



  この後、バスに乗って古代博物館に向かいました。


  (続きます)
















    
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2013-10-17 : 雑記 :

しまかぜとトワイライトエクスプレス車両で行く伊勢神宮と出雲大社 その②

  JRの京都駅ホームでは、
  この企画ツアーのセレモニーが行われました。
  はなてらすちゃんも参加。
  島根のゆるキャラ、しまねっこちゃんもいたのですが、
  この時はどっかにいってました。
  セレモニー

  


  いよいよ、トワイライトエクスプレスの入線です。
  ホームにいる人はみんなカメラで撮っていました。
  わたしもがんばって撮ったのですが、
  こんな感じかな。
  
  TW入線




  サロンカーのロゴです。  
  サロンカーの文字




  うわ~!! うれしい!!
  TWの文字




  B個室車両の入口。
  今夜は、B個室ツインで過ごします。

  B個室入口




  入口のマット。
  マット





  これが、B個室ツインの室内です。
  向かい合わせにソファーがあります。
  このソファーが、ベッドになります
  室内1




  大きな窓。
  室内2





  もう一つのベッドは、ここ。
  ボタンを押すと、電動で降りてきます。
  わたしは、こっちで眠りました。
  上にも窓があるので
  とても眺めがよかったです。
  室内3





  夕食は、日本海御膳。
  フランス料理の方々は、
  食堂車「ダイナープレアデス」でのお食事でしたが、
  わたしたちは、お部屋でのんびり食べたかったので
  この御膳をお部屋でいただきました。
  
  ご飯が、生姜ご飯だったんですが、
  とてもおいしかったです。
  夕食





  食事の後は、ゆっくりくつろいで
  予約したシャワーの時間待ちです。

  なお、この列車は特別編成なので、
  京都を出たあと、東海道線を走って、
  敦賀駅からは、進行方向を変え、湖西線を走り、
  琵琶湖を1周して京都に戻り、
  そこから、東海道線、伯備線、山陰線と走って
  出雲へ向かいます。

  
  そんなわけで、敦賀駅では、気動車の切り離しがありました。
  21:00頃だったのですが、
  この時は、列車の外に出ることが出来たので
  ホームに降りて写真を撮りました。

  これは、切り離す前です。
  敦賀駅切り離し




  切り離された気動車。
  敦賀駅切り離し2




  切り離し終了です。
  切り離し終了




  今までいちばん後ろだった車両ですが、
  これからは、こちらが進行方向で走ることになります。
  テールマーク




  マークが輝いていました。
  マーク


  この後は、シャワーをあびてさっぱりして、
  お部屋で娘と ナイトキャップ。
  家から持ってきたみかん酒にポテトチップス。
  早起きでたっぷり楽しんだ疲れが眠気に変わり、
  娘は、すぐに眠ってしまいました。

  わたしは、再び京都駅に着くのが見たくて
  がんばって起きていたのですが、
  睡魔に勝てず、うとうと。

  ふと気づくと、ちょうど京都駅に停車しているところでした。
  時間としては、深夜頃だと思うのですが、
  窓から見えるホームには、
  カメラを持った人たちが、たくさん。

  (列車の扉は開かなかったので
   わたしたち乗客は降りられませんでした)

  こんな遅くに熱心やなあ、と思っていたところ、
  後で知ったのですが、
  この京都駅で 気動車が付け替えられたのだそうです。
  気動車のことはよくわからないんですけど、
  EF8144という気動車から、
  DD51への付け替えが行われました。

  それは見たかったなあ。
  乗ってるもんが見られなかったなんて
  ちょっと残念。

  でも、深夜だし、
  車内をばたばた歩かれるのも困りものだったんでしょうね。


  で、わたしは、京都駅の通過を見届けて
  心置きなく 眠りにつきました。



  (続きます)
















  

2013-10-12 : 雑記 :

しまかぜとトワイライトエクスプレス車両で行く伊勢神宮と出雲大社

  10/9~10で、近鉄、JR西日本、日本旅行の合同企画、
  「しまかぜとトワイライトエクスプレス車両で行く伊勢神宮と出雲大社参拝ツアー」
  と、言う企画ツアーに行って来ました。

  トワイライトエクスプレスは、
  言わずとしれた 大阪-札幌を結ぶ豪華寝台列車、
  しまかぜは、
  この春から運行している、近鉄の豪華特急です。

  どちらも、なかなか予約がとれない列車なので
  この企画を見つけた時は、絶対に乗りたい! と思いました。
  運よく切符が取れた時には もう天にも昇る気分。
  ずっと楽しみにしてきました。


  さて、当日。
  近鉄の大阪上本町駅に集合してホームに向かうと
  しまかぜは 入って来ました。
  かっこいい!

  上本町

 

 車内への扉です。

入口



  これが車内。
  プレミアムシートで、3列になっています。
  めちゃめちゃゆったり。
  カーテンも電動で、
  なんと驚くなかれ、シートはマッサージャー付きでした。

車内1


車内2


  個室や、グループで利用出来るサロンカーもありました。



  これは、カフェ車。
  軽食や喫茶に利用出来ます。

サロンカー




 
  わたしは、ジュースを飲みました。

ジュース



  あっという間の2時間で、宇治山田駅に到着。
  ものすごく立派な駅です。

宇治山田駅

  

  かっこいい。

近鉄




  入口も豪華。

入口




  レリーフ。

レリーフ




  構内のライトと八角形の窓も素敵です。

構内




  伊勢神宮は、今年が御遷宮の年で、
  10/2に内宮、10/5に外宮の遷御が行われました。
  なので、これからお参りするのは、新しいお宮です。
 
遷宮の文字




  駅から外宮へは、なんと、タクシーが用意されていました。
  渋滞があってもスムーズに行動できるようにと
  配慮されていたそうです。

  伊勢なでしこ、というガイドさんたちの説明を聞きながら
  まずは外宮参拝。

  これが新しいお宮です。
  古いお宮は、すでに取り壊しが始まっていました。

  外宮には、内宮にお祭されている天照大神のお食事を司る、
  豊受大神がお祭されています。
  衣食住の神さまだそうです。
  
外宮

  


  この後、内宮へお参りする前に、昼食を取りました。
  昼食会場に現れたゆるキャラ、はなてらすちゃん。

はなてらすちゃん




  伊勢なでしこの方々の伊勢音頭の披露もありました。
  これは、扇を使ったおめでたい時の踊りだそうです。

踊り



  参宮記念の木札もいただきました。
  この木札を首にかけて伊勢の町を歩くと、
  ちょっとしたお得なおもてなしを受けられるそうです。
  今回は、時間がありませんでしたが、
  次に行く時はきっと忘れずに 首に掛けていくことにします。

木札1

木札2


  




  さて、いよいよ、内宮へ。
  一の鳥居前の派出所です。

派出所




 

  内宮です。
  ここから先は、撮影禁止なのですが、
  拝所から向こうにかすかに見えるお宮の屋根が
  とても清々しく感じました。

内宮




  内宮には、まだまだたくさんのお宮があって
  とてもまわりきれないほどです。
  お宮の前には、黒い石と白い石が敷き詰められていました。
  白い石は、道をかたどっているように見えました。
  この石は、お白石といって
  宮川という川から地元の方々が拾い集めてくるのだそうです。

白い石




  いろんな神さまをお参りして
  再び宇治山田駅に戻りました。

  わたしは、どちらかというと
  お寺にお参りに行くことが多いのですが、
  こうして伊勢神宮にお参りさせていただくと、
  神社というのは、パワーを授けていただけるところだなと感じました。
  清々しい気持ちになって 力をつけていただけるように思います。
  お寺は、心を静かにしていただく癒しの場所のようですね。
  生きて行く上で、
  どちらも大切なことではないかと思います。



  さて、さっき乗ってきたしまかぜに
  もう一度乗りこみます。
  電車が待っててくれるんですよ。
  最高の気分やね。
  そして今度は、トワイライトエクスプレスに乗るために
  京都駅へと向かいます。

  しまかぜは、普段は、大阪の難波と伊勢を結ぶ特急なので、
  京都へ向かうことはありません。
  今回は、特別に、
  大和八木から いつもは走らない橿原線へ乗り入れます。
  橿原線に入ったところで
  展望席へ行って運転席と車窓を撮りました。

  めちゃ素敵。

運転席




  桃山御陵あたりで、陽が沈みました

夕陽




  しまかぜ、京都到着。
  いつもは、しまかぜが停まることのない近鉄京都駅のホームには、
  ものすごい数の撮り鉄さんたちが待っていました。

京都到着


  さて、これから、JRのホームに移動して、
  いよいよ、トワイライトエクスプレスに乗車します。



  (続きます)

















   
2013-10-11 : 雑記 :

「みなさん、さようなら」 を観て


  (ネタバレもあるかと思いますので、よろしくお願いいたします)

  
  昨日は、「みなさん、さようなら」 を見て来た。

  わたしは、昔はいわゆる名画座というところでよく映画を見たのだが、
  ここしばらくは、ほんとに映画館へ行くことが少なくなってしまった。
  なので、この映画も、
  エレファントカシマシの曲が使われると聞いても
  「じゃ、見に行こう!」 という気にはなれなかった。

  でも、何気なく公式サイトをのぞいてみて
  最初は、世の中にすねた引き籠りの映画かなと思ったのだが、
  サイトの雰囲気やストーリーなどから
  突然興味がわいてきた。
  これは、エレファントカシマシの曲が使われてなくても
  見てみたい映画だなと思った。

  そう思いつつも、体調がわるかったりしてぐずぐずしているうちに
  気づけば 最終上映日となっていて
  あわてて見に行ったわけである。

  映画館には、10人くらいのお客さん。
  最終上映日だからもう少し多いのかと思っていたが、
  のんびり見られるのでこの方がいい。


  映画は、ほんとうによかった。
  何度も涙があふれてきて止まらなかった。
  なににこんなに涙してしまうのだろう。
  と、不思議に思いながら、
  泣いていた。

  御存知だとは思うが、
  この映画は、
  「一生団地の中だけで過ごす」 と宣言した、
  12歳の少年の、18年間に渡る青春の映画である。

  少年、悟は、団地の外にある中学校には通わず、
  毎日身体を鍛え、自分で勉強をし、
  夜にはパトロールをして、同級生の無事を確かめ、
  「この団地は、俺が守る」 と固い決意をしている。

  そんな悟の事を、
  同級生は誰もなじらない。
  それどころか、充分に受け入れ、気持ちをよせている。
  最初、わたしはそのことが不思議だった。
  普通こういう子は、仲間はずれにされるだろうに。

  だが、なぜ悟が、団地から出なくなったか、という原因を知った時、
  胸がぐっとしめつけられた。
  その出来事にではなく、
  悟の気持ち、同級生の気持ちに、である。

  だから、身体を鍛えていたのか、
  だから、夜のパトロールをしていたのか。

  「パトロール?
   いいよ、行って来て。」
  と、やさしくほほえむ彼女の言葉と、
  それを聞いてすっとんでいく悟の姿が、
  そのすべてを表しているように思う。

  所詮、悟の思いなんて、こどもじみているかもしれない。
  だから、どうなるものでもない。
  でも、それを心に持ち続ける悟と、
  それを見守る団地の中の人たちの思いは、
  悟の思いを理解しているというよりは、
  悟のその思いに 
  なにか、自分が失った大切なものを見ていたからではなかっただろうか。



  波を流しながら、
  この涙はどこかで流したことがある、と思った。
  
  そうだ、この涙は、
  エレファントカシマシの歌を聞いて流す涙と同じだ。

  映画の途中で、そう気づいた。
  

  宮本さんはきっと、
  バンドという団地から外へ出られないでいるのだと思う。
  時々外へ出ようとしても
  なにか違和感を感じて
  またバンドに戻ってくるのだ。

  そして、そんな宮本さんを、
  まわりの人たちは 充分に受け止めている。

  それは、宮本さんの中にある、
  自分がなくしてしまった大切なものを見ているからなのではないだろうか。
 
  わたしたちもそうなんだ。

  この映画を見て、悟の姿を見て、
  自分が宮本さんの中に見ていたものが
  ようやくわかった気がした。

  そう思うと、もう、涙がこぼれてこぼれて、
  どうしようもなかった。


  そして、悟は、団地を守った。
  団地の中に住む人を守った。
  大切な友だちを守ることができた。

  でも、だからと言って
  悟の中から その大切なものがなくなってしまったとは思えない。

  大切なものを傷つきながらも守った18年間。
  その思いを大切にしてくれたまわりの人たち。

  それは、一番大切な核をなくすことなく、
  悟のこれからの人生の糧になっていくことだろう。


  ラストシーン、「sweet memory」 が流れた。
  映画の途中くらいから、
  こんな映画のラストに 「sweet memory」 が流れたら
  わたし、ひとたまりもないで、と思っていたのだが、
  実は、この曲が流れてきても、全然泣かなかった。
  感動の中で、悟の姿を追うことに全神経を集中していた。
  そして、映画が終わり、エンドロールが流れて来た時に
  どっと涙があふれてきた。
  もう、止まらない。
  なんとか、会場の電気がつくまでに体裁を整えなくては、と思うものの、
  どうしようもないくらいに泣いてしまった。
  


  ストーリーのほかにも、
  個人的にぐっとくるものがいくつかあった。
  団地に住む同級生の数である。
  「107」 という数字が、クレジットされた時に
  お、と思った。

  「107」という数字は、わたしには、
  とても意味のある大事な数字なのである。
  青春を象徴する数字なのだ。

  同級生が団地から出て行くと、
  その 「107」 の数字が、だんだんと少なく表示されていく。
  なんとなく、悟と同じような気持ちになったたような気がする。



  それから、エレファントカシマシの曲は、
  もう1曲、「さらば青春」 が、途中で使われていた。
  どうしてここで? と、
  とまどうような場面で使われていた、という話しをいくつか読んで
  だいたい想像できたのだが、
  予想どおりだった。
  でも、わたしは、あの場面で、
  「さらば青春」が使われていたことが、
  とてもうれしいような気がした。
  青春て、そんなもんやないのかな。
  人から見たら、は? ていうようなことでも
  本人にとっては ものすごく大切で美しいことなんかもしれへんもんね。
  
  
  
2013-03-09 : 雑記 :

野音のコンサート 

  
   新幹線を降りた、東京は、
   とても寒かった。
   いつもは、心がうきうき湧き立つ遠征だが、
   今回ばかりは、
   うれしいような、苦しいような、
   胸が痛くなるような思いだ。
   
   ぽつぽつと雨が時々落ちてくる中、
   チケットを見せて、会場へと入る。
   ステージの上には、
   いつもと変わりないようにスタンバイがされているが、
   それがかえっていつもでないものを感じてしまう気がした。

   17:00ちょうどに、宮本さんが登場。
   静かな、大きな拍手が、いつまでも鳴りやまない。
   「どうもありがとうございます。」 の言葉に、
   さらに大きな拍手が起こった。


   ちょっと咳払いをしてから 1曲目が始まった。
   「夢のちまた」。
   胸がいっぱいになる。
   でも、泣かない。
   今日は絶対に泣かない。
   泣くのは、エレファントカシマシが、
   再び戻ってきた時、と決めてるから。

   歌い出し、声が少しかすれ気味で、息もやや苦しそう。
   高音がかすれたり、やや裏返ったりもしている。
   
   しかし、すぐにいつもの宮本さんの歌声に戻って行った。
   そりゃ、緊張するわな。
   この2週間、わたしらかて
   ものすごい感情の変化を処理しきれなかったりしたのだから、
   当の本人の思いやいかばかりか。
   
   きっと実際にお客さんの前で歌って
   宮本さん自身も ほっとするものがあったのだろうと思う。

   シャウトのところは、ファルセットに変えている。

   会場は、水を打ったような静けさだった。





   歌い終わったところで、お詫びと病気の話しがあった。
   びっくりさせちゃって、がっかりさせちゃって、
   心配もしてもらって、ごめんなさい、と。

   病状で言うと、
   9/1、耳に水が入ったようになって、
   変だな、と思って、布団に打ち付けてみたりした、
   でも治らないので、次の日日曜日だったけど
   見てくれる病院へ行ったら、突発性難聴だと言われた。
   「なんだ、これ」 と思った。
   (突発性難聴知らんのかな、歌手に多いのに)

   ステロイド剤をもらったら ちょっとよくなった。
   その翌日が、「ズレてる方がいい」 の衣装合わせで、
   それに行ったあと、夜中にすごい耳鳴りがした。
   もともと、静かなところでは、耳鳴りがしていいたけど、
   そんな次元ではない、「しゃああああああああ!!!」 みたいな耳鳴りだったので
   驚いて大きな病院へ行った。
   検査をしたら、かなり悪くなっていて、
   先生が、
   「突発性難聴はこんなひどくならないから、入院しましょう。」 と。
   自分は痩せてるけど 元気自慢で、
   入院なんかしたころなかったから、びっくりした。
   翌日もう一回検査したら、もっと悪くなっていて、
   補聴器をつけても聞こえないくらいのレベルだと言われた。
   お医者さんというのは すごいんです。
   手術しましょう、って。

   (すごいというのは、
    突然手術しようなんて、平気で言うんですよ、という意味かな・・・)

   それで、もっとびっくりした。
   で、手術の時に 喉に管を通すから、
   苦味が感じられなくなったり、声がでなくなったりするかもしれませんが、
   命の方を優先しますと言われ、
   はい、よろしくお願いします、といいながら、覚悟した。

   手術は、知らない間に終わって、
   10日入院したけど、たいしたことありません、
   こうやってみんなに会えてるんだから。







   と、いうような話しがあって、
   弾き語り 「悲しみの果て」 を歌う。

   さっきとはちがって、もういつもの宮本さんの歌い方だった。
   だが、力を入れて歌うところは、裏声にしている。
   「お― いえぃ」 がとてもやさしかった。

   「部屋を飾ろう」 の前のコードをかなり探っていた。





   続けて 「約束」。
   ものすごくよかった。
   子音 (特にカ行とサ行) の発音がクリアで力強くて
   清々しさと意志を感じた。
   ファルセットが とてもやさしくて心にしみた。

   『どこまでもいっしょさ、決めたぜ』






   病状の続き。

   ひとつだけいいことがあった。
   実は、4月からマラソンを始めて、7月から禁煙をしていた。
   「浮雲男」が禁煙なんて、おかしいな、どうなってるだろうと思っていたが、
   体力が衰えてた。
   疲れてたんだね。
   休むっていっても、タイミングが難しくて・・・。
   で、入院して、
   声がちょっとよくなったんですよ。
  
   と、うれしそうに恥ずかしそうに笑って言っていた。







   ここで、友人を、と蔦谷さん、昼海さんを呼ぶ。
   「リッスントゥザミュージック」。
   これは、かなりファルセットを使っていた。

   間奏の口笛が、
   ここ数年にはないくらいきれいに出ていた。
   前に、裏声が出ている時は、口笛も出る、というようなことを
   言っていたと思うが、
   ほんまやねんなあ、と驚いてしまった。

   エンディングは、いつものシャウト気味。   
   我慢できなくなったんだろう。






   再び、MC。

   手術の翌日、腰と足が痛くなったので、先生に言ったら
   「ありえない、絶対にない」 と言われた。
   いや、あの、病気に酔うっていうかな、
   俺は手術をしたんだから 特別だろう、みたいな。
   実際、全く関係なかった。

   お医者さんてすごい仕事ですね。

   看護師さんも、変な話し、
   病気じゃないときは、どうしよう、って
   どきどきしちゃったりするけど
   (どういう意味・・・??)
   みんなが働いてるとこみて
   自分は壁を見ながら
   自分の人生を振り返る機会になりました。

   今回も (野音を) やめようと思って、
   でも・・・、
   あっちいったり こっちいったりして、
   ほんとにごめんね。

   (この 『ごめんね』 が、ものすごく素敵だった)

   20数年やってるからとかじゃなくて、ほんとに・・・。
   でも、たくさん来てくれて ありがとうございます。
   来てよかったと思ってます。

   歌うと元気でしょ。
   歌うと元気になるんですよ。

  




   野音なので、古い曲、といって 「月の夜」。
   とてもていねいに歌っていたと思う。
   後半の、バンドが入るところも今日は、アコースティックギターで。
   力強くて、かっこいい演奏だった。

   かなり、力の入った歌い方だった。
   ところどころ 泣き節入るのが、
   せつないというよりは、愛おしい感じだった。





   このあと、ぱらぱらっと雨が降ってきて、
   みんなカッパやビニール袋の用意を始める。

   それに気づいた宮本さんが、

   「雨降ってきちゃった? どうしよう・・・。」

   そして、ステージのひさしの途切れるところくらいまででてきて
   雨の様子を確かめている。

   あかんあかん、
   耳濡れたらあかんから、早く引っ込んで、と思う。
   実際耳が濡れたらあかんのかどうかは知らない。

   「こんな感じなので、寒い人はいいですよ。
    いろいろ・・・、
    古い友だちも出てくるけど・・・・。」

   古い友だちって・・・。







   「もうちょっとやっていいですか」 と言って、
   「うつらうつら」 を歌う。
   
   この歌を聞いていて、
   どういうものか、とても謙虚な宮本さんを感じた。
   もともとこの人は、
   いろいろあっても愛されて育った謙虚な人だと思う。
   それが、調子にのったり、高揚した時に
   激したり、高慢になったりするが、
   それをすぐに反省する素直さがある。

   このコンサートでは、
   いろいろな思いの中、
   宮本さん本来の謙虚さ、素直さが
   ストレートに感じられる、
   真に愛すべき人であったと思う。






   続けて、「見果てぬ夢」。
   後半ひやひやするくらい声を出していた。
   ワンコーラスのみ。






   これも続けて、新曲の 「涙を流す男」。
   初めて聞いた。
   歌詞はわすれてしまったけど
   エピックっぽい言い回しがあったように思う。







   「花男」。

   弾き語りバージョン、めちゃくちゃにかっこよかった!!
   アコースティックギターで
   こんなかっこよく出来るんか、驚いてしまった。
   終わった後、思わず、肩より上の拍手をしていた。






   「俺たちの明日」 は、歌詞が心にしみた。
    
   宮本さんの歌は、
   その心の傷の痛みを知っている人に響くのだ。
   今のわたしの心の傷に、これはしみる。
   宮本さんがもどってくるまで
   わたしはがんばる。
   誓った今日の空、忘れない。
   またステージに戻ってくる日、という星を見続ける。

   今日は、低音がとてもきれいに出ていて
   今までで一番上手に歌えた 「俺たちの明日」 やったと思った。
   
   「自分でいうのもなんだけど、
    この前、ほんとにいい歌だな、と思った。」 と言っていた。
   






   この後、蔦谷さんと昼海さんが出てくるが、
   その間、宮本さんは、
   足の間にギターをはさんで 水を飲んでいた。
   おかしかった。

   「笑顔の未来へ」 も、
   まるで今日のために作られたような歌だと思った。

   『俺は結構都合よく出来ているんだ
    どんな悲しみからも立ち上がるのさ

    お前が望むなら俺はいつでも大見得切って
    かっこよくいたいと思っているよ』


   思いっきり、大見得切ってくれ。


  
   途中のところで、
   「笑顔の、ん、み、み、みらいへ」 と
   椅子からこけそうになりながらうたってたのがおかしかった。







   ここで、メンバー登場。
   大きな拍手。
   石くんのヘアに ざわざわ・・・・。

   (説明しきれないので、RO69でも見てください)

   成ちゃん、ダンディに決まってます。
   トミ、ツアーよくがんばりました。
   石くん、よかったですね、あなたも24年間野音のステージに立てて。

   という紹介だった。

   トミに言った、 「ツアーよくがんばりました」 っていうのが、
   ものすごくやさいい言い方で
   わたしは、自分がトミやったら
   絶対ここで泣いてるな、と思った。

   宮本さん自身も、こうやって入院して、手術して、
   コンサートが出来なくて、
   トミの気持ちに重なるものがあったのかなと思った。




   「爆音が怖くて、今日でライブはしばらくお休みせざるをえないけど
    ま、この通りなんで、必ず、絶対、また・・・・。
    戻ってまいりましたんで、ありがとうございました。」

   『戻ってまいりました』???

   よくわからん。







   そして、バンド演奏で、「ズレてる方がいい」。
   時折、左耳を押さえながら ハンドマイクで歌ってた。
   めちゃくちゃいい声。
   さすがに、自分でいい声、って言うだけあるわな。
   ほんでまた、ものすごくかっこいい。
   死ぬほどのかっこよさだった。

   バンドの音になると、
   宮本さんもバンドの歌い方になるのに驚いてしまった。
   こりゃ、休むしかないな、
   絶対セーブできそうにないもの。

   途中からはアコースティックギターを持って歌っていた。
   かっこいいストローク。
   えぶりばで、連呼。
   もうふつうにエレファントカシマシやった。

   しかし、なんや、あの素晴らしい声は。
   どないせえっちゅうねん。



   この人は天才やと思う。
   歌の才能だけやなくて
   なにか壁にぶつかった時、
   そのことから逃げることなく、
   自然に自分の中にとりこみ、
   苦しみながらも それを糧にして
   高見へ昇って行く。

   それは、人間の純粋さであると思う。
   その純粋さに、
   人は心うたれ、励まされるのであろう。

   今日、病状のことを
   わりと明るく話していて
   ちょっとほっとしたわけだが、
   ほんとうは、
   とてつもない恐怖や絶望や、
   不安や腹立たしさや、
   いろんな思いがうずまいていたことと思う。

   でも、歌を歌うことで元気になって、
   こうやってお客さんの前で歌うことで
   その純粋さが 際立ったように感じた。





   演奏が終わると、宮本さんは、
   お礼を言って帰って行った。

   アンコールしていいものかどうか。

   一度やみかけた拍手が、
   また遠慮がちに鳴りはじめ、だんだんと大きくなっていった。

   決してもう一回出て来て歌ってほしいわけではない。
   この思いを、宮本さんに伝えたい。

   みんなそんな気持ちだったと思う。

   しばらくすると、
   コンサートの終了を告げるアナウンスがあった。

   みんなそのアナウンスをじっと聞き、
   聞き終わると、
   静かに大きく拍手が起こった。

   会場の中も外も、気持ちが一つになった。


   (しかし、終了のアナウンスをして
    拍手をもらったスタッフさんて あんまりおらんやろな)





   帰りは、友人二人と一緒に帰った。
   新幹線の中で、いろんな話をした。
   アイスクリームも食べた。
   行きしなの気持ちとは、まったくちがう。

   エレファントカシマシの復帰がいつになるかは
   わからないことだけど、
   今日、宮本さんの元気な姿を見て、
   素晴らしい歌声を聞いて、
   わたしたちは、光を感じながら その日を待つことが出来ると思った。

   光あふれるその日。

   その日が来るまで
   精一杯生きて行こう。



   一日も早く、次のライブレポが書けますように。








    
   
      
2012-10-15 : 雑記 :
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